名刺交換は、社会人にとっていちばん最初の「ごあいさつ」です。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」でも、人と信頼関係を築く力や、丁寧な対人マナーが大切な要素として挙げられています（経済産業省 社会人基礎力）。
名刺を渡すという小さな動作の中にも、
「あなたを大切に思っています」という気持ちを込めることができます。
ほんの数秒のやり取りですが、その印象が仕事のスタートを左右することも。
だからこそ、正しいマナーを知っておくことは、自分を守ることにもつながります。
ステップ① 立ち上がって、相手の正面に立つ
名刺は座ったままではなく、立って正面から交換するのが基本です。
テーブル越しではなく、相手に一歩近づいて「距離を詰めすぎない」位置で行いましょう。
背筋を伸ばし、軽く会釈を添えると第一印象がぐっと良くなります。
ステップ② 名刺は両手で、文字を相手に向けて
渡すときは、名刺の向きを相手から読みやすいように持ちます。
名刺の右上を親指と人差し指で軽く持ち、両手で差し出すのが理想。
「株式会社〇〇の△△と申します。よろしくお願いいたします」と一言添えましょう。
ステップ③ 相手よりも低い位置で差し出す
上下関係がある場合は、自分の名刺を少し下にして渡すのが礼儀です。
相手が先に出してきた場合は、その名刺よりも低い位置に自分の名刺を差し出しながら受け取ります。
これは「あなたを立てています」という意思表示でもあります。
ステップ④ 受け取った名刺は大切に扱う
受け取ったらすぐしまわず、両手で受け取り、軽く目を通すのがポイント。
「〇〇様ですね。よろしくお願いいたします」と相手の名前を口に出すことで、記憶にも残りやすくなります。
打合せ中は名刺入れの上に置き、相手の位置に合わせて並べておくとスマートです。
まとめ：マナーは「相手への敬意」から生まれる
名刺交換は、単なる手順ではなく相手を敬う気持ちの表現です。
慌てずに、相手を尊重する所作を意識することで、自然と印象が良くなります。
もし「まだ不安…」という方は、次回紹介する名刺交換マナー講座で、実践しながら身につけるのがおすすめです。
コメント